エルヴィスプレスリー「リトルエジプト」があらわすベリーダンサーとは…?

先日のBlog、エルヴィスプレスリー「リトルエジプト」

動画は見たかな?

どう思った?

https://galila.info/elvispresleybellydance/

 

 

今のような自由でエンターテイメントが発達した世界に

どっぷり漬かってると

可愛い♡面白い♡みたいな感想だけになるのかな。

 

ベリーダンスの起源からの歴史は

今回は割愛するけど….

中東のダンスがアメリカにどのように伝わったか

触れておきますね。

 

一般的に広まったのは、
1893年シカゴ万博がきっかけ。

「ストリート・イン・カイロ」という
エキシビションで踊られた。

(1976年フィラデルフィアでの建国百年祭においても、ベリーダンサーは存在。1930〜1940年代にかけてトルコやイラン、アラブ諸国からの移民のダンサーがニューヨークへと移住を開始。ダンサーたちはナイトクラブやレストランでそれぞれの踊りのスタイルをミックスしたダンスを披露)

 

ただ、その時代には、衝撃的。

ベリーダンスの動きが

コスチュームが。

コルセットをつけずに踊ることが

不道徳だった時代が

たった100年かそこら前なんだよね….

 

 

 

「リトルエジプト」は

シカゴ万博で踊っていた

数名の有名なベリーダンサーを指すんだけど

(確証がない人もいる)

シカゴ万博後、ベリーダンスが流行って

リトルエジプトと自称するダンサーが多く現れたから

 

リトルエジプト=ベリーダンサーという認識。

(私たちは、リトルエジプトと聞いたら、

その数名を思い浮かべるか、

この時代を思い浮かべると、いいよ。

またその数名のダンサーについては後日ね)

 

その自称リトルエジプト達によって踊られたダンスは

誤った理解や想像を広めてしまう。

まあ想像に難くないよね。こういうの。

「Hootchy-Kootchy」や「Hoochie-Coochie」と
あだ名つけられる。

 

この単語が、まさにエルヴィスプレスリーの

「リトルエジプト」の歌詞に出てる。

I went and bought myself a ticket and I sat down in the very first row

They pulled the curtain but then when they turned the spotlight way down low
Little Egypt came out a-struttin’ wearin’ nothin’ but a button and a bow
Singing, ying-ying, ying-ying, ying-ying, ying-ying

She had a ruby on her tummy and a diamond big as Texas on her toe
She let her hair down and she did the hoochie-coochie real slow
When she did her special number on the zebra skin I thought she’d stop the show
Singing, ying-ying, ying-ying, ying-ying, ying-ying

She did her triple somersault and when she hit the ground
She winked at the audience and then she turned around
She had a picture of a cowboy tatooed on her spine
Said, Phoenix, Arizona 1949

Yeh, let me tell you people Little Egypt doesn’t dance there anymore
She’s too busy mopping and a-takin’ care of shopping at the store
‘Cos we’ve got seven kids and all day long they crawl around the floor
Singing ying-ying, ying-ying, ying-ying, ying-ying

 

書くのをためらうけど….

英和辞典のWeblioによると

Hoochie-Coochieは

フーチー・クーチー(ベリーダンスの一種)

Hoochieは俗語・訳語で、あばずれ、安っぽい女

coochieは俗語で、女性器

もうね….

どう見られていたか明白だよね。

 

俗語なんて知らなくていいけど

歴史や背景は知っておけたらいいよね。

そういう時代もあったんだな、と。

そう思われていた踊りを

(少なからず近いイメージを持っている人は今も多いよ)

自分はどう踊るか。

どう見られたいか。

 

ちなみに、この曲が書かれたのは1961年。

エルヴィスプレスリーがカバーしたのは1964年。

1960年代後半から1970年代初頭にかけて

多くのダンサーは上流階級のダンスとして

ベリーダンスを披露し始める。

うん、うん……

自分はどう踊るか。

どう見られたいか。

彼女たちは考えたんだよね。

うん、うん….

考えよう….